リーダーになりたいですか?
「叱らない、ほめない、命じない。あたらしいリーダー論」(岸見一郎:日経BP)を読んで
「嫌われる勇気」の岸見氏の著書ですね。
課長に昇進した「わたし」と哲学者の「先生」との対話を通してアドラー式リーダー論が展開されます。
リーダーと部下は対等である
ことからリーダーとは以下の三原則を守らなくてはならない、とはじまります。
・部下を叱ってはいけない
・部下をほめてはいけない
・部下に命令してはいけない
そして、叱るはなぜだめなのか、という問いに対して、先生は
叱ることは必要でない、言葉で伝えればいいし、即効性を求めてはいけない。かっとなるということは、”感情的になったほうが自分にとって得”と判断しているのです
と説くのです。本編はぜひ読んでいただければと思うのですが、序文にも大事なことが書いてありました。今の時代、
リーダーであることがつらい
リーダーになんてなりたくない
という人が多い、ということに対し、当たり前だというのです。
リーダーという仕事は、やりがいはあるものの難しい仕事であり、その難しさがわかっているならば、尻ごみするほうが自然である。だから、出世できてうれしいと無邪気に喜ぶ人よりも、尻ごみするくらいの人のほうが、いいリーダーになれる
そして、部下としての仕事にやりがいが感じられないなら、リーダーになる意欲など持ちようがない。逆に、やりがいが感じられているなら、リーダーとしてのやりがいも感じられると。
リーダーの仕事は、メンバーが「創造性を発揮し、仕事にやりがいを感じられるという意味において幸福であれる環境を整えること」。
そんなリーダーやマネージャーに出会えたメンバーは、きっと次世代のリーダーにもなり、よい循環ができますね。
そんなリーダーは、周りに何人いますかね。。