DXとかいう流れの中でSEのスキルについて考える。
「人事の組み立て~脱日本型採用のトリセツ」(海老原嗣生:日経BP)を読んで
最初はジョブ雇用について知りたいと思って読み始めたのですが、その中ででてきたスキルの話が、なんだか腑に落ちた話。
海老原氏によると、スキル能力はアプリとOSから成るそうです。
アプリ:業界内でしか使えないスキル(専門知識・技能・作法・人脈等)
OS:広くどこでも使えるスキル(コミュニケーション、ストレス耐性等)
※本の中では、OS領域には、「チームマネジメント、仕組化、手順化」などフレームワークだったりなのですが、話の流れ上カット。
アプリは経験によって磨かれるスキル、OSは生まれ持って、だったり、数年で身に着けられるスキル、と読み替えます。
そして仕事は3タイプに分かれる、とのことなのです。
TypeA:アプリが需要な仕事
TypeB:OSが重要な仕事
TypeC:アプリ、OSの双方がそこそこ重要な仕事
「若くして活躍できる会社」たとえば、某リクルートさんなどは、TypeB。OS重視なので、若くしてMVPを取ってどんどん昇給・昇格できる。一方、目がでない人もいっぱいいて、離職率も高い。
(まあ、活躍している人も、どんどん起業する、というのもあるのだろうけど。この尺者は元リクルートなのよね。)
これまで、SEってTypeAで、経験が必要だったと思うのです。業務知識とかPMスキルとか。2、3年目では大して役に立たない。5年位は育成だ、って。
でもDXの領域って、もしかしたらTypeAでもないのかなーと。
もちろん、OSでセンスがある人が、少々UXかじったらできる、というものでもないのは承知していますが、経験が命、というわけでもない。
でも、社内の研修とか育成プロセスは、今までながらのものしかない。もちろんAIとかクラウドとか技術研修は増えてますけどね。
それともデザインとかの領域はTypeAで、テクニカル領域はやはりTypeBなのかしら。ただ変化に耐えられないエンジニアがいっぱいいるだけで?
まだまだ思考は進んでいないですが、今後の整理の軸が一つできたような気がしたのです。錯覚かもしれないけれど、そう感じられたのは一つの収穫ということで。